学振の研究費・科研費の使い方、使い道~研究をサクサク進めよう~



学振に受かれば、年間100万円ほどの研究費がもらえます。

ほとんどの場合、研究費はラボの運営費として吸収されてしまうと思います。

しかし少しでも自分の研究のために使えそうであれば、工夫して研究費を利用するべきだと思います。



この前、違うラボの後輩と話していたら、良い学振の研究費の使い方をしていました。

彼は工学系の研究をしているのですが、自分の創った装置をコントロールするプログラムを作る段階で困っていました。

がんばって自分でなんとかしようとしたらしいのですが、時間的にばかばかしくなってきてプログラミングを依頼することを考え始めたそうです。




学振の研究費があるということで教授に相談しやすかったそうです。


教授は「自分の手で解決しないの?」という顔をしたらしいのですが、後輩が取ってきた研究費ということで、フリーランスのプログラマーと共同で進めることをOKしたそうです。

やはりプロのプログラマーと共同だと、プログラミングはサクサク進み、問題は解決できたそうです。



僕自身はうまく研究費を利用することができなかったので、今後のために研究費の使い道のアイディアリストを考えてみました。



お金で良い研究を買うことはできないですが、お金で買えることもいくつかあります。




ザックリ分けると4つのお金の使い道があると思います。


1.時間を買う

2.研究の可能性を広げる

3.自分の未来に投資する

4.他の研究者との繋がりを広げる



具体的にどのようなことにお金を使えるかをカテゴリー別にリストアップしてみました。

学振を少しは自分や自分の研究に使えそうならば、参考にしてみてください。



時間を買う


プログラミング外注

テクニシャン・学生バイトを雇う

AI研究支援サービス (エルピクセル

実験受託サービス (コスモバイオ

データ解析コンペの賞金として使う(KaggleJASMAC

データー解析サービスに依頼する(テクノスルガ




研究の可能性を広げる


普段手の届かない実験に挑戦(次世代シーケンス、タンパク質の構造解析、抗体購入・作成など)

メインプロジェクトではない研究に投資する

変異モデル生物の作成

アンケートや被験者のリクルート




自分の未来に投資する


研究室を出ても持っていける実験器具を買う (カメラ、オシロスコープ、パソコン)

長く使えるソフトウェアを購入(学生版Prism、MATLAB)

有料コースの受講

サマーコースの参加 (Marine Biological Laboratory




他の研究者との繋がりを広げる


共同研究の交渉のためにラボ訪問

学会参加





注意書き
研究費の使い方には規則があります。
採用年度によって規則が変わることもあります。
科研費ハンドブック使用ルールに沿って研究費を使ってください。



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