研究者や大学院生におすすめの本7冊~読んで良かった!~

こんにちは~

今回は研究者や研究者を目指す修士課程・博士課程の大学院生におすすめする本を紹介します。

僕は研究をすることが基本的に好きなのですが、研究が進まなくなると研究者としての資質を疑ったり、ネガティブな心理に走ってしまいます。

そういう時には、研究者として成長するコツの本があればいいな~とつくづく思います。



アスリートだと様々なトレーニング法や上達するテクニックの本がたくさんありますが、研究者にとって、研究や仕事の進め方を紹介する本は少ないですよね。

もちろんアプローチはたくさんあって、正解はないですが、たくさんのアプローチを参考にして学べたら自分の研究スタイルも見つけやすくなるのではないでしょうか。



そのような背景から、研究者として成長するヒントを様々な分野の本を読んで探してきました。

その中から心に残った本を研究スタイル別に紹介します。(あなたの研究スタイルは何型?


まずは研究スタイルに関係なくおすすめする本2冊


なぜあなたは論文が書けないのか

著:佐藤雅昭


 

学んだこと

  • 論文を書き始めるタイミングは核となるデータを得られたとき。まだ研究の方向性が定まっていない時点では無理して論文を書こうとしなくても良い。逆に全部データが集まってからだと遅すぎる。
  • 論文作成は単純作業とクリエイティブ作業に分けられる。単純作業は実験の合間などに進め、クリエイティブ作業は気合いを入れて時間を確保してその作業だけに集中する。



特にこのような人におすすめ


  • まだ論文を書いたことがない人や、経験が少ない人。
  • 具体的な研究の進め方や論文の書き方に加え、心理的につまずきやすいポイントにも触れているので、研究者としてのスキルに不安を持っている人。






理系のための研究生活ガイド


著:坪田一男




学んだこと
  • 研究を楽しむことを最優先すること。
  • 楽しく研究できれば長く研究が続き、楽しい人生を生きられる。
  • 我以外みな師という精神を持つ。ボスだけが師匠ではない。先輩後輩関係なく人に学べることは学ぶ。この影響もあり、サポートグループを同期とつくり、どうすれば研究者として成長できるのかを考えている。(サポートグループを作ったらいいことが起きた話
  • 目標を長期・中期・短期に分けて設定する。一週間単位の研究スケジュールを前の週に立て、実験の優先順位を考える。

このような本をたくさんの教授や研究者が書いてくれたらいいなと思います。



特にこのような人におすすめ
  • 研究を始めたばかりの人
  • 研究の楽しさをあまり感じていない人
  • 医学研究に関わっている人
  • ビジネスマン型・探検家型研究スタイルの人


クリエイティブ型研究スタイルの人におすすめする本:


職業としての小説家


著:村上春樹




学んだこと
  • 長い時間働くことが重要ではない。適材適所にちなんで、適した仕事・アクティビティーを適した時間帯にスケジュールする。村上さんは朝早く起き、5-6時間、お昼まで小説を書く仕事スタイル。お昼のあとは運動やリラックスをして毎日のエネルギーを調整している。僕も朝は考える仕事や計画を練る作業を優先して、午後は手を動かす作業をしている。このリズムを見つけることができたのは各作業に適した時間帯を見つけるよう心がけたから。
  • 頭を使う仕事でも体力が必要。
  • クリエイティブな職業でもスケジュールは大切。
  • 物語を語るには心の闇の底に降りていかなければならない。そこから何かをとってきて文章にする。研究者は心の闇というよりは、自然界の暗闇から何かを取ってくるとイメージできる。暗闇から得たモノを文章化しないといけないという点では小説家と一緒。


特にこのような人におすすめ
  • オン・オフの切り替えがうまくできない人
  • 村上春樹の文体が好きな人



アスリート型研究スタイルの人におすすめする本:


走りながら考える

著:為末大




学んだこと
  • 何をあきらめ、何をあきらめないかという選択を考え、決断することが重要。長期的目標があれば、短期であきらめるものが出てくる。為末さんは100m・200mを得意とする選手だったが、高校3年生の時に限界を感じ、400mハードルに転向。この転向が後の成功に繋がる。ここで短距離をあきらめることができたのは世界一になりたいという思いがあったから。研究でも短期的な目標と長期的な目標がかみ合わなくなる時があるが、その場合は長期的な目標を優先して何かをあきらめないといけないタイミングかもしれない。
  • 一番になることよりも一番を目指すことが重要。一番を目指すという過程が人を成長させる。結果よりも過程を極める。
  • 朝起きて10秒、自分観察をする。自分の体調に合わせて行動する。疲れた時は休む。この朝の自分観察は取り入れています。ふと気がついたときも自分観察をしようとしています。イライラしているなとか疲れているなと気付いたときはがんばりすぎず、運動したり、早く寝たりしています。


特にこのような人におすすめ
  • 失敗との向き合い方について悩んでいる人
  • 自分の体の状態と繋がりたい人
  • 陸上部出身研究者



ビジネスマン型研究スタイルの人におすすめする本:


    Tools of Titans(英語)

    著:Tim Ferriss



学んだこと

  • この本はティムのポッドキャスト、”The Tim Ferriss Show" のインタビューをまとめた本。このポッドキャストはかなりおすすめ。本では様々な著名人(主にビジネスやスポーツの分野)のルーティンや戦略が書かれている。
  • 「もしも5年がかりのプロジェクトを6ヶ月でやらないといけない状況になったらどうする?」このような質問をティムは自問自答することにより固定概念を壊している。この質問を自分の研究に当てはめると最重要な実験や全く異なるアプローチが思い浮かんだりもする。
  • 「二日間、反対のことをしたらどうなる?」例えば実験ばかりしている人は、実験を二日間全くしないで、実験の計画のみをしたらどうなるだろうか。一ヵ月後の仕事の成果はどう影響されるだろう?などと真逆の発想をしてみるのも研究スタイルのヒントになるかもしれない。


特にこのような人におすすめ
  • 日々のルーティンを変えたい人
  • 固定概念を壊したい人
  • 起業に関心のある人



探検家型研究スタイルの人におすすめする本:


    「大発見」の思考法

    著:山中伸弥・益川敏英



学んだこと
  • Vision & Hard Work (VW):ビジョン&ハードワークが研究者にとっては必要。山中先生がボスからもらった言葉。日本人はビジョンを見失いがち。自分の軸となる問いや研究テーマを探し続けるべき。なぜ研究しているのかをはっきり答えられるようにする。僕も短期的目標に集中しすぎるとビジョンがぼやけることがあります。やはりビジョンを常に念頭に置くことが重要ということを再認識しました。
  • この本はノーベル賞受賞者の対談で二人の生い立ちや大発見の過程を紹介する本です。具体的な研究の戦略などは書いていないですが、どのようにしてiPS細胞が生まれたのか、そして物理学での対称性の破れに関するモデル証明までの背景が書かれています。


特にこのような人におすすめ
  • 大発見までの道のりを知りたい人
  • 山中先生や益川先生の人間性を知りたい人



発明家型研究スタイルの人におすすめする本:

僕は発明家型要素が乏しいため、本棚を見たら発明家による本がありませんでした。。。もしかしたらこのような本を読むと僕の視野も広がるのかもしれません。
発明家が書いた本でおすすめなどありましたら教えていただけるとうれしいです!



「自分は運が悪い」と思っているあなたにおすすめの本:



運転者

著:喜多川泰



この本は「運」ということについて考えさせられる本です。この本をきっかけに自分も「運」という概念の捉え方がガラリと変わりました。


ストーリー性のある自己啓発本という感じです。すごく読みやすく、2日ほどで一気読みできるので、「ツイてね~な~」と思ったときに読んでみると、自分の運について新しい視点から見えるようになると思います。

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何か気になる本はありましたか?

研究以外の分野にも様々なインスピレーションがありますよね。

これからも「我以外みな師」ということを忘れず学んでいけたらなと思います。



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