こんにちは、今回は最近取り入れたFigureを効率的に生み出す工夫を紹介したいと思います。現在進行形で実践しているので将来的には結果を載せたいと思っています。
論文の数でしょうか?それとも数ではなく内容でしょうか?今回は先日ラボの新しいポスドクが話していたことを紹介したいと思います。
彼女はドイツで3年間某有名製薬会社で研究技術職をしていたそうです。ドイツは労働環境がすごくしっかりしているというイメージとは裏腹に、かなりの長時間労働だったようです。1か月に一回のプログレスリポートでは実験系問わずFigure5つをノルマに課されていたため、休日返上で作業していたとか。
毎月Figure5つ...結構しんどいですよね...?
この話だけを聞くと「うわー、非合理的だわ~」とか、「Figureの数だなんでケースバイケースじゃん」とか思ってしまいます。実際柔軟性に欠けるノルマだとも思いますが...。しかし、研究者たるものFigure=データを生み出すのが仕事なのは確かです。ペースに関わらず、最終的な論文には5~10ぐらいのFigureが入ることでしょう。Figure5つは極端ですが、いち研究者の見習いとしてこんな問いが頭に浮かびました。
私は最終的に必要なFigureの数に間に合うペースでFigureを作れているだろうか?
Figure数ではなく、結果を視覚化する習慣をつけたらどうだろうか?
これは私の現時点での試みです。過去の記事(山中教授に学ぶ3ないルール)にもあった過程を記録する習慣に加えて、結果も視覚化することを試みています。データは視覚化してパワーポイントに貯めておきます。
この際クオリティーはそこまで重視しません。ただ視覚化しておくことが最重要です。この習慣のメリットは、用途に応じて貯まったFigure達を並べ直して結果をまとめることができる点です。
論文投稿は勿論、プログレスレポートにも使えます。その際は、貯まったFigure達を構成して、イラレやInkscape等を用いてハイクオリティなFigureを作成します。以前の投稿(脚本家から学ぶ科学論文の書き方)にもあったように、ストーリーを生み出すには、パーツを並べ替えて構成するのが効率的です。そのためにパーツであるFigureを貯めておくイメージです。
追記2017/11/14
現在もこまめにFigure化するのを続けています。実際効率的だと思います。特に探索的な実験で、最終的なFigureのイメージがつかない場合には効果的です。頭の中で思い描くよりも具体的なので徐々に論文化へ進んで行っています。以前より圧倒的に論文作成スピードは上がっていると思います。この二か月で論文化できるFigureが3~4つ完成しつつあります。
特に印象的だったのが、過去にできていてもいいFigureがいくつか生まれていることです。Figure作成を習慣化することで過去に眠っていたデータも価値のあるFigureになってきています。引き続き実践したいと思います。
それではまた次回に。
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