私も12月頃、これが受からなかったら、この先結構経済的にヤバいな...などと考えていたと思います。
今回はその学振の準備全般、特にいつから初めて、どれぐらい時間をかけるべきかについて書きたいと思います。
学振DC1を取らないで3年過ごすとどうなるか?
私が申請した時からずっと学振の合格率はおおよそ20%、倍率5倍ということになっているようです。合格率が50%であれば、「一般的なものよりやや良い」申請書で受かります。真面目にやっていれば受かるぐらいでしょう。
20%というのは「一般的な良い申請書の中でもさらに良い申請書」を書かなければならないということではないでしょうか。
加えて申請者は心穏やかではありません。240万/年×3年=720万がかかっています。学生ローンで補う負債を考慮したらその差は二倍。1440万の差が3年後に開いてしまいます。
一部のお金持ちを除いて皆真剣に挑んでくることが予想されます。
私はただ頑張るのではなく、どうすれば上位20%に入れるかを考えるようにしました。
それは同時に、受からなかった残り80%の人たちはいったいどういう準備をしていたか?という問いでもあります。
一般的な申請者は次のようなことをしているのではないかと想像しました。
学振DCの平均的な準備
- 本格的な準備は3月ぐらいから
- 情報収集はネットの記事から
- 4~5月に2-3人に添削してもらう
ネット検索すると「ギリギリ仕上げたけれど受かりました」などカッコよくしている人もいますが、無視しました。
© タイトル:ブラックジャックによろしく 著作者名: 佐藤秀峰 URL: https://mangaonweb.com/
とかいう人もいますがここは無視しましょう。
手を抜いたら、落ちた時に原因が曖昧になり。「準備が足りなかった」などの言い訳をするのがオチです。「本気じゃなかった」とかいう人、残念ですが本当にいるんです。泥臭くてもいいから受かる方法で受かるようにするのがベターです。
でも1440万も生まれる落差を2ヶ月の準備に込めるのは私にとっては怖すぎます。
平均以上の準備を目指した私の場合は準備は12~1月に既に始めました。「まだ書きたい内容が決まっていない...」「実験結果がまとまっていない...」などの言い訳をぐっとこらえて、書けるところでいいので書きました。
例えば実績欄や自己評価はもう書き始められるはずです。自分のアイディアをまとめることも書類準備なので、教授とこまめにアイディアをぶつけ合い、全体の形を作り始めました。
3月になる前に全体の30%でも終わっていると大きなアドバンテージになるだろうと考え、コツコツ準備を始めました。
学振DCの情報収集はネットの記事から→情報収集はネットの記事から+独自の情報
裏をかえせば、ネット上にある情報ですら集めていない場合は結構不利だと思います。
私はネット上にある情報は全てクリアしているという大前提に加えて、独自の情報収集を行いました。例えば先輩に受かった(もしくは落ちた)申請書を見せてもらって独自に研究したり、さらにハイレベルなグラントやフェローに受かっている人にアドバイスをもらうなど自ら情報収集しました。
独自の情報を使うことによって他の申請書に比べてオリジナリティが高まる効果も期待できるかもしれません。あまり似たり寄ったりの内容では審査員もうんざりする可能性もありますから。
↓タヌキも実は飲み会で一度お会いした大上先生の学振解説本。とりあえずはこれに書いてあることは絶対守る。おそらく、多くの人が大上先生のTipsを使って攻略してくるので、その上をいかなければいけない。
学振申請書類は5月に2-3人に添削してもらう→途中経過でも良いから多くの人に見てもらう
提出締切ギリギリになって教授に「あと一週間で添削お願いできないでしょうか?」というのは効率的でないと考えました。
後から気づいたことですが、提出期限までに間に合いそうもない致命的な欠点は誰も指摘してくれないです。
私は幸いカメさんからサポートグループのお誘いをもらい、4人くらいの学生に定期的に意見をもらうという機会を得ました。これは非常に大きかったと思います。
どう感じたでしょうか?やり過ぎ!時間かけ過ぎ!と感じた人もいるかもしれませんね。
中にはこれぐらい準備している人もいるんだと意識しておくのは大事だと思います。
読んでいただきありがとうございました。
学振DC:自己評価には何を書くべきか?学振DC1 いつから?どれくらい準備した?学振の書き方は二の次!コレをしたら学振DCに4人中4人受かった
↓タヌキも実は飲み会で一度お会いした大上先生の学振解説本。とりあえずはこれ。
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