博士の就活事情:転職エージェントと面談してみた①

博士の就活事情:転職エージェントと面談してみた①
博士の就活事情:転職エージェントと面談してみた②
博士の就活事情:転職エージェントと面談してみた(まとめ)(←忙しい人はこちら!!)

私タヌキは現在、次の5~10年は民間企業に行ってみたいと考えています。ポスドクをするにしてもその後は民間に行って、ビジネスついてもっと知りたいと思っています。

理由については今後書きますが、簡単に言えば、民間企業には学部の時からずっと興味があり、むしろアカデミアに長い間いることになった事の方が、私のキャリアとしては意外なことでした(あともう少し続けるかもしれませんが)。

最近東京に行く用事があったので、今後のキャリアの相談も兼ねて、転職エージェントの人に会ってきました。


エージェント面談に至るまで



Linkedinに登録していた私は、時折エージェントの人から声をかけてもらうことがありました。

Linkedinのメッセージで

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Hi XXX-san,

I’m ~~~~~~.
I am just wondering if you're interested in XXX industry? Please let me know your thoughts.

XXXXX

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みたいな感じで連絡が来ました。月に12回。

最初はスパムかと思ったのですが、検索すると実在する人物と会社なので実際にコンタクトを取りました。

トータルで78社ぐらいのエージェントの方と電話でお話ししたと思います。その中でも覚えているのをピックアップしました。


担当の方
話した内容、言語
A
日系。男性。
どんなポジションが適しているか。現在の年収。希望する年収。外資系メイン。英語
B
ヨーロッパ系。女性。
どんなポジションに興味があるか。業界の興味。重視する事柄。勤務地。年収。内資、外資両方。英語と日本語。
C
日本人。女性。新人。
具体的なポジションを提示してきた。企業名はとくに挙げられず。役職について興味があるかどうか?年収について。日本語。
D
アジア系。女性。
どんな仕事に興味あるか?現在の年収。家族構成。英語。
E
日本人。女性。ベテラン。
なぜ現在の研究をするに至ったか?どんなことにこだわりを感じるか?キャリアのアドバイスについても詳しい説明があった。内資、外資両方。日本語。
F
アジア系。男性。
どんなポジションに興味があるか?キャリアのアドバイスができるという提案。具体的な面談の日程まで提案された。英語。

英語でのコンタクトが多かったです。理由はわからないですが、英語が得意な方にとっては良い?のかもしれません。


英語を話す人材は未だ珍しいようで、英語で話せること自体が好印象になっているようでした。


どれも大体冒頭20分は自己紹介、エージェントの説明、残りの30-40分ぐらいに業界の話、仕事の話に移ります。


アカデミア以外のことを殆ど知らない私にとっては、聞いた事もない仕事や会社について知ることが出来る上に、博士の需要がある業界やポジションについてマーケティングできるので中々有意義です。


基本的な質問リスト
              年齢、家族構成、現在の年収(泣)
              希望する年収
              勤務地
              今までの研究内容、専門性
              英語のスキル

めずらしい質問、提案
              やりたいことカウンセリング(E社)
              業界のベテランとのミーティングを設定できる(F社)
              良くない会社をちゃんと教えてくれる(B社)

話していて何となく、F社とB社のエージェントが良い気がしました。B社のエージェントは話していて人間味のある人だったのと、日本語も話せるので日本で仕事をすることに対する意欲を感じたからです(*)。F社は業界について詳しい感じだったので、良い印象がありました。

*中には全く日本語が話せないエージェントもいるのですが、外資系を担当するといっても実際に業務に支障が出ないのか謎です。


少し気をつけなければと思ったのは、エージェントの中には、どこかで聞いた事のある案件ばかり紹介してくるエージェントが複数ありました(有名であろうがなかろうが)。

予想ですが、例えば図のように、ただ企業がひたすら求人票を色々なエージェントに出している場合が(おそらく)あります。担当コンサルタントによってはあまり吟味しないで、とりあえず条件にある程度マッチしている人に案件をパスしまくる方が効率的です(かなり丁寧に断りを入れたにもかかわらず無視とかあります)。

そういう案件はそもそもネットで大々的に公開されていたりするので、エージェントを介するメリットも減りますし、個人的にはあまり、次の仕事選びという人間的イベントを人間味の無いプロセスに託したいと思えませんでした。(そういう案件を安易に送ってくる人は何となく作業チックな対応だったので)



紹介された業界と職種は大体以下のようなケースが多かったです。


紹介された仕事リスト(+博士の需要がある気がするランキング)



  1. 製薬企業のMSL
  2. 製薬OR医療機器メーカーの薬事
  3. 医療機器メーカーの品質管理
  4. ソフトウェア企業のデータサイエンティスト/バイオインフォ
  5. ソフトウェア企業のアプリケーションエンジニア
  6. ファーマコビジランス
  7. 製薬企業の研究職



科学者とは思えないくらい適当なランクで恐縮です。MSLの1位はかなり自信あります(MSL以外のランキングは適当です。笑)。MSLは今製薬企業が拡充しているポジションであるのと同時に、海外ではMSLがPh.D, MD, PharmDを持っているのが当たり前なので、国内製薬企業も同じスタンダードを維持したいのではないかと思います。


博士号取得者が度々本命として考える製薬企業の研究職は残念ながらあまり博士号保持者を積極的にリクルートしている空気は感じませんでした。噂によれば研究開発はますますアメリカの西海岸や東海岸で盛り上がりを見せており、グローバル化できていない日の丸研究所は中々苦戦しているようです*。また、究極に専門性が影響する研究職はさらに水面下のマーケットで人材が動いているのかもしれません。


*GoogleでBiotech company in Californiaとかで調べると日本では考えられない量が出てきます。アメリカ恐るべし。


どちらにせよ、民間企業に行くのであれば、思い切って違うことをやってみようというコンセプトで、非研究職にアプローチしてみようかと思っています。


長くなってきたので今回はここで終わりますが、次回は「~エージェント面談編~」を投稿します。


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