ポスドク・博士の就職:転職エージェントと面談体験記(まとめ)


前回までは転職エージェントとの面談までの流れを話しましたが、今回は忙しい人のために博士課程が準備をするために使えそうなポイントをまとめます。

博士の就活事情:転職エージェントと面談してみた①
博士の就活事情:転職エージェントと面談してみた②






博士の就活はエージェントを有効に活用すると圧倒的に便利だった。


修士や学士のようにマイナビ、リクナビでエントリーするのもいいですが、転職エージェントを活用すると、面倒なプロセスをかなり省いてくれることがわかりました。

利点:
  • エージェントはwebサービスと違い、担当者がつくため、キャリアについて直接相談できる。
  • 企業の大量採用の波に流されないで、自分のペースで落ち着いたやり取りができる。
  • 就活の時期が柔軟であるため、研究と両立させやすい。
  • あまり有名でない優良企業も紹介してもらえる。
  • 自分で企業を探さなくてもエージェントが探してくれる。

欠点:
  • 良い求人を紹介してくれるかどうかは、担当者の腕次第。
  • エージェントや担当者を見極める必要がある。

研究職以外にもやりがいのある仕事があると知ることができた。


リクナビやマイナビから、大手企業の研究職のみにアプライするのは視野が少し狭いと思います。転職を考えているという事は、研究職になにか物足りなさを感じているからではないでしょうか。もちろんアプライすること自体を否定はしませんが、せっかくなので色々な業界、職種を見てみると、研究以外にも頭脳を駆使する仕事は沢山あることに気づくことができます。

ポイント:
  • 製薬などのわかりやすい企業だけでなく、ライフサイエンス全体を視野に入れる。
  • ライフサイエンス企業は、製薬をはじめ、医療機器、バイオベンチャー、医療関連IT企業など色々ある。
  • 研究職だけではなく、薬事、MSL、生物統計など色々見てみる。
  • 営業やコンサルなどの人と対面する仕事を毛嫌いせず、とりあえず話を聞いてみる。
  • IT関連の企業で活躍できる技術のある博士は間違いなく仕事がある。


英語のスピーキング力を磨いておくとかなりエージェント側の反応が良い


英語のスピーキング能力を磨いておくことは、博士号取得者にとって語りつくせない程アドバンテージがあります。エージェントによっては日本語が話せても、敢えて英語で話す人もいました。

また、Linkdinで英語のプロフィールを作成し、実際にコンタクトがあった際に英語で会話できると間違いなく他の候補者より頭一つ抜けることが出来ると思います

レアジョブ英会話などのオンライン英会話で電話インタビューの練習をしておくと良いと思います。


利点:
  • 外国人の担当者からもコンタクトが貰える。
  • 年収が上がる。(これは本当に本当)
  • 外資系への門も開かれる。
  • 他の候補者との差別化が図れる。(これも本当に本当)

欠点:
  • 勉強が大変!


Linkedinを活用すべし!


Linkedinにしっかりとしたプロフィールを登録しておけば、企業から直接コンタクトされることもあります。国内での普及がまだまだであるために、Linkedinに今登録しておけば目立ちます。


ポイント:
  • Facebookではないので、落ち着いたプロフィール写真を準備する。
  • 英語、日本語、両方でプロフィールを書く。
  • 履歴書を書くように、丁寧に情報を埋めていくこと、こちらも英語版を準備する。
  • 友達とつながるべし。Linkedinのアルゴリズムは、ネットワークの広さが検索されやすさに影響していると思われる。




年齢相応の着こなしで就活する事。


博士ともなると、既にアラサーです。他のアラサーにくらべて明らかに社会馴れしていない服装、身だしなみは避けるのが大事だと思います。

ポイント:
  • スーツの丈はあっているか?特に着丈(上着の長さ)に要注意。
  • 安すぎるリクスーは買わない。
  • 時計はちゃんと落ち着いたデザインにする。樹脂製の腕時計や場違いなデザインは避ける。
  • 散髪する。(清潔感のない博士、結構います)
  • いうて若者なので、明るいグレーのようなシニアすぎる色は避ける。
  • 名刺はしっかりと準備する。



エージェントリスト(ライフサイエンスの案件を取り扱っている会社。かつ博士新卒でも考慮してくれる)


日本語のみでもOK
  • エン・ジャパン(https://enagent.com/)
  • JACリクルートメント(http://www.jac-recruitment.jp/)
  • アカリク(https://acaric.jp/)



英語が話せると、仕事を紹介してくれるかもしれないエージェント
  • JAC international (http://www.jac-international.jp/)
  • マイケルペイジ(https://www.michaelpage.co.jp/)
  • ビズリーチ(https://www.bizreach.jp/)
  • ランスタッド(https://www.randstad.co.jp/)
  • ヘイズ(https://www.hays.co.jp/)
  • リアルライフサイエンス(https://us.realstaffing.com/ja/riarusutatuhuingunituite)


これらのエージェントの人が必ずしも対応してくれるとは限りません。あくまで、博士号の分野、語学力がマッチして初めて話が進みます。
一つのエージェントと合わなくても、あきらめず、他のエージェントとも話してみましょう。

また、エージェントによっては、webサイトから自分の履歴書を送るよりは、Linkedinで直接質問したほうが簡単な場合がありますので、やはりLinkedinを準備して損はないと思います。


博士の就活事情:転職エージェントと面談してみた①
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2018/12/6
こちらの記事は「アカリク アドベントカレンダー2018」に掲載されました。
リンクURL:https://adventcalendar.acaric.jp
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